2011年11月21日月曜日

はぴねす☆EIWAカレッジ 第4回「おいしさの秘密~ヒトの味覚と食文化」開催!

ニャンコ先生です。
すっかり寒くなりましたね。季節はだんだん秋から冬へと向かっていますが、そんな寒さも吹き飛ばすホットなイベントが行われました。
今日は、11月19日に行われた「はぴねす☆EIWAカレッジ」の様子をお伝えします。

今年度からスタートした「はぴ☆カレ」は、地域で暮らす知的障害のある方を大学に招いて、年4回の講座を行います。今回は、その4回目、最終回になります。
4回目のテーマは、コチラ ↓

短期大学部食物学科の木下ゆり先生に講師をお願いし、『「おいしさ」の秘密~ヒトの味覚と食文化』と題して、講義を行っていただきました。
大学内でも木下先生の楽しくて工夫をこらした講義は、とてもわかりやすいと定評があります。
「はぴ☆カレ」でも、参加者の興味を引き出すよう、様々な仕掛けを考えてきてくださいました。
かわいらしいピンクのエプロンをまとった、木下先生はコチラ。↓

さあ、まずはアイスブレイクです。
食にちなんだインタビューゲームをします。
「甘くておいしいものは?」「酸っぱくておいしいものは?」「苦くておいしいものは?」といった6つの質問を会場の人にインタビューして回ります。インタビューをしたら、手元のワークシートに答えと答えた相手の名前を記入します。

インタビューが終わったら、全体でインタビューの結果を発表し合います。
「大好きな人につくってあげたい料理は?」という質問で、会場は大盛りあがり。「肉じゃが」「オムライス」「ホットケーキ」などなど、ステキな答えが飛び出しました。ちなみに、ニャンコ先生は作るより作ってもらいたい派です。

では、いよいよ本題に入ります。
おいしさを感じる仕組みを勉強するのですが、ここでクイズです。

さあ、みなさんわかりますか?
全員で、手元にある○×の札を一斉にあげます。(この○×札は木下先生の私物です。)
3問全部正解した人には、豪華(?)賞品があると聞き、みなさん本気モードです。

正解は、×。うまみを発見したのは日本人ですね。
約100年前に、池田菊苗という科学者が昆布から「グルタミン酸」の成分を取り出し、「うまみ」と名付けたそうです。
この「うま味」の他に、人間が感じる味には、「甘味」「塩味」「酸味」「辛味」「苦味」があるそうです。

次に、味を感じる仕組みを知るために、目を閉じて鼻をつまんだ状態でグミの味をあてる実験をしました。
目と鼻を閉じて、真剣に味見中…。どうかな?わかったかな??
実は、目と鼻がきかない状態だと、味の区別は、ほとんどできないそうです。
参加者のみなさんも、当てるのに苦労していましたね。

今度は、目の前に1~5の番号がついたコップがやってきました。
この中身は、「だし」です。
1~5はそれぞれ、違うものから取っただしです。
選択肢は、「かつお」、「かつお+昆布」、「昆布」、「さばいわし」、「にぼし」の5つです。
この5種類のだしを、色やにおい、味で判断をして、正しく組み合わせるのです。

真剣な表情で、においをかいでいます。
どれどれ、どんなにおいがするのでしょう?

一つひとつ考えた結果を、ワークシートに記入をしていきます。

「だし」そのものは、あまりおいしいものではないので、あまり食が進みません。
しかし、少し塩を加えたり、味噌を加えると驚くほどおいしくなります!!
「オエー!」と言っていた人が、塩を加えたものを味見して「おいしい!」と、まるで逆の反応をしていたり、グループの中では興味深い光景が展開されていました(笑)。
味見の末に、何から取っただしか結論を出しました。

最後に、木下先生から1~5のだしの「素」が何か、正解が発表がされました。「こんぶ」や「煮干し」は正解した人が多かったですね。
また、自分が一番おいしいと感じるだしを発表し合いました。
これは、途中で追加された7番のだし、と答えた人が多かったのですが、実はこの7番は「化学調味料」、いわゆる粉末状の「だしの素」で作られたものでした。
私たちがもっとも慣れ親しみおいしいと感じる味は、化学調味料だったんですね。
すこし考えさせられる結末でした。

そして、木下先生のアシスタント役として講座を支えてくださった食物学科1年生のボーイ&ガールズ(木下先生が講義中こう紹介していたのです。)です。

見えないところで準備や片づけを担当してくださいました。お陰さまでスムーズに講座を進めることができました。どうもありがとうございました!

参加者の方たちは、講座の後は講座に関するアンケートの記入をします。講座をより良いものにするために、毎回記入していただいています。
アンケートの記入の後は、参加者同士のメッセージの記入の時間です。
「講座のしおり」には、毎回の講座の後、お互いにメッセージをかき合うページが用意されています。その日一緒に過ごしたパートナーや同じグループのメンバーにお願いして、書いてもらいます。

毎回、時間が足りなくなるくらいにみなさん熱心にメッセージをかき合っています。
後から読み返すと、いい思い出になりますね。

第4回もとても楽しくて驚きと発見がいっぱいの講座でしたね。
お忙しい中、講師を担当してくださった木下先生、どうもありがとうございました。(夜中の3時過ぎまで煮干しの頭とはらわたを取ってだしの準備をしてくださったそうです!)


今回は、最終回の講座なので、講座終了後に閉講式が行われました。
閉講式では、学長先生からのビデオメッセージや実行委員長のあいさつなどが行われました。
ハイライトは、何といっても修了証書の授与でしょう。

はぴねすのメンバーが手作りした修了証書です。
この修了証書を、1年間講座に参加してくださった受講生の方、一人ひとりに手渡しました。

楽しい講座が終わってしまうことで、涙ぐんでいる受講生の方もいらっしゃいました。また、最後だからとお手紙を書いてきてくださった方もいらっしゃいました。そんな受講生の姿を見て、はぴねすのメンバーも自分たちがやってきたことの意味とその大きさを改めて感じていたと思います。

受講生の皆さん、また保護者の皆さんからも「来年も参加したい」「ぜひ続けてほしい」と沢山の声をいただきました。始めたばかりの小さな活動ですが、みなさんに喜んでいただき支援していただけることをとてもうれしく思います。来年もまたお会いできるよう、一層頑張りたいと思います。

また、このような活動ができたのも、支えてくださった多くの方がたのおかげです。
この活動に関わってくださったすべての方に、心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました。

・・・終わると見せかけて・・・
この1年間の講座を振り返る活動報告会を2012年3月3日に実施する予定です。
詳細は決まり次第、ブログやホームページ等でお伝えいたします。お楽しみに~。




2011年11月5日土曜日

全国クラブチームサッカー選手権大会出場


本学コミュニティ福祉学科の外岡君が
全国クラブチームサッカー選手権に出場しました.

静岡予選,東海予選を勝ち上がっての快挙です.
サッカー王国静岡からの出場はすごい事です.

残念ながら,結果は地元のチームに当たり1回戦でしたが・・・.

「ボールを持っていないプレーヤーの動きの質が違うんですよね」
とは,外岡君のコメント.

この全国大会を経験できた事は
彼にとって大きなプラスになったようです.

全国大会の結果は残念でしたが,今後につながる大きな1歩になったようです.

彼らの活躍は新聞でも扱われています(記事は全国大会を決めたときのスポーツニッポン).

みんなそれぞれの可能性に向けて頑張っていますね.