2011年12月14日水曜日

ありがとう!オープンキャンパス12月10日


mokoです.
みんな元気かな?

12月10日(土)に,静岡英和のオープンキャンパスが開催されました.
今回のコミュニティ福祉学科は,模擬授業「子どものこころをみてみよう」保育士・幼稚園教諭コースの鈴木先生がご担当です.
鈴木先生は1人と仲間のキキ(おサルさん)と,わんわん(もちろんイヌです)も引き連れて,賑やかに,そして華やかに授業をしていただきました.
人形劇を通して,子どもたちのケンカなどのやりとりを題材にして,心の発達をお話ししてくれました.3歳児と5歳児の捉え方って違うんだね.うーん納得!
保育者には,子どもの心を上手く捉えることが必要だね.

プチ講義は「認知症高齢者のはいかいは人間らしさのあかし」と題して,植田先生のご登場!

認知症高齢者の方が,いろんな所に行ってしまうのは,実は心の中で懐かしいと思っている所,自分の良い思い出の詰まっている所に足が向いてしまうのだとか.これも人の心に向き合ったお話しでした.
人を幸せにする福祉の仕事とは,人の心を大事にすることなんですね.しっとりとした,植田先生の優しい語り口調.人を理解するという姿勢を教えてくれますね.

その他,学科紹介やキャンパスツアー,入試制度の説明など,今回も盛りだくさんでやらせていただきました.

そして,食物学科の先生からデザートのクリスマスサプライズプレゼントが!

みんなで幸せな気分になったオープンキャンパスなのでした.

今回もたくさんの皆さんにお越し頂いて,本当に有り難うございました.

さて,今度は何が起こるのか?
次回のオープンキャンパスは2012年3月24日(土)です.

このオープンキャンパスの内容は,ホームページでスライドショーとしてアップされています.一度,ご覧下さい.

http://maple.shizuoka-eiwa.ac.jp/~segu-csw/hpppfile/OP111210.files/frame.htm


是非とも,お誘い合わせの上,お越し下さい.みんなで待ってまーす.


2011年12月5日月曜日

カンボジア活動体験報告会



mokoです.

皆さんご無沙汰しております.
寒い日や暖かい日,気候の変化についていけず,ヘロヘロなのでした.

さて,今日は学内の国際ボランティアのお話です.
11月30日に,「カンボジア活動体験報告会」が,ボランティアセンターの企画で行われました.会場は静岡英和学院大学のB204教室です.
報告者はコミュニティ福祉(地域福祉)学科4年生の粳田さんです.

多くのスライドを用意してくれて,今回の国際ボランティア体験を話してくれました.

とてもスリムな彼女だけれど,なんと「体育を教える8日間」地球の歩き方の海外ボランティア企画に参加してみたそうです.

「迷っているのであれば行った方がいいですよ.私も1人で参加したけれど問題はありませんでした.」

彼女に言わせれば,カンボジアは「笑顔がたくさんある.笑いがたくさんある」そんな印象だとか.「なんだか暖かい気持ちになれんですよ」と彼女は笑顔で話しを続けてくれました.

活動期間は,小学校に行く前の事前準備と本番の活動の3日間.それに加えて,社会科見学的なツアーが少々.全部で8日間.
小学校に訪れたのは夏休みの間で対象が4年生.みんなお休みで,参加者が少ないかと思っていたけれど,大勢集まってくれて,大歓迎だったとのこと.

カンボジアの小学校は進級テストがあり,小学生の中で年齢がまちまち.いまのところ,親には教育ニーズが浸透していないのだとか.教育の必要性が感じられていないのかな.

今回の粳田さんのミッションは,「体を動かすことの楽しさ,大切さを教え,伝える」です.

活動に入って,「準備体操が楽しくできるかな」,「手作りのメダルを賞品にしよう」.不安と期待で一杯です.メニューは,長縄、綱引き、レクレーションゲームなどを色々行ってみまたそうです.「カンボジアの子どもたち,体力はありますね」とは粳田さんの談.やはり,頻繁に身体を使っているのかな.

小学校の先生にも活動に参加してもらい,一緒にやって楽しさを分かち合いたいと思ったとか.

最終日,思いがけず,子供達からお礼の花束が手渡されました.雨の中を子供達がつんでくれた花束です.お金はかかっていないけれど,最高の贈り物でしたね.

「この国際ボランティアで,体を動かすことの楽しさを,子供達とも先生とも共有することができたと思います.そして,それ以上に,自分たちがこの活動によって団結力を身につける事ができたと感じています.」

「このカンボジアに来てみて,幸せの閾値が変化することを実感しました.私たちは,日常の中で「これは嫌だ」「こんな大変なことはしたくない」など,不満を口にすることは多い気がします.でも,カンボジアの生活は,私の幸せの感覚を変えてくれた気がします.私たちが毎日を,当たり前に過ごせる事って,何て素晴らしいんだろうって,そう感じるんです.幸せの求める水準が変わった気がするんですね.」
と話しをしてくれました.

報告会の始めに「迷っているのであれば行った方がいいですよ.」と切り出した彼女.この活動の充実ぶりがうかがえますね.世界の広がった彼女は,とても魅力的です.

 さあ,みんなも自分の知らない自分を探しに海外に出てみませんか!

2011年11月21日月曜日

はぴねす☆EIWAカレッジ 第4回「おいしさの秘密~ヒトの味覚と食文化」開催!

ニャンコ先生です。
すっかり寒くなりましたね。季節はだんだん秋から冬へと向かっていますが、そんな寒さも吹き飛ばすホットなイベントが行われました。
今日は、11月19日に行われた「はぴねす☆EIWAカレッジ」の様子をお伝えします。

今年度からスタートした「はぴ☆カレ」は、地域で暮らす知的障害のある方を大学に招いて、年4回の講座を行います。今回は、その4回目、最終回になります。
4回目のテーマは、コチラ ↓

短期大学部食物学科の木下ゆり先生に講師をお願いし、『「おいしさ」の秘密~ヒトの味覚と食文化』と題して、講義を行っていただきました。
大学内でも木下先生の楽しくて工夫をこらした講義は、とてもわかりやすいと定評があります。
「はぴ☆カレ」でも、参加者の興味を引き出すよう、様々な仕掛けを考えてきてくださいました。
かわいらしいピンクのエプロンをまとった、木下先生はコチラ。↓

さあ、まずはアイスブレイクです。
食にちなんだインタビューゲームをします。
「甘くておいしいものは?」「酸っぱくておいしいものは?」「苦くておいしいものは?」といった6つの質問を会場の人にインタビューして回ります。インタビューをしたら、手元のワークシートに答えと答えた相手の名前を記入します。

インタビューが終わったら、全体でインタビューの結果を発表し合います。
「大好きな人につくってあげたい料理は?」という質問で、会場は大盛りあがり。「肉じゃが」「オムライス」「ホットケーキ」などなど、ステキな答えが飛び出しました。ちなみに、ニャンコ先生は作るより作ってもらいたい派です。

では、いよいよ本題に入ります。
おいしさを感じる仕組みを勉強するのですが、ここでクイズです。

さあ、みなさんわかりますか?
全員で、手元にある○×の札を一斉にあげます。(この○×札は木下先生の私物です。)
3問全部正解した人には、豪華(?)賞品があると聞き、みなさん本気モードです。

正解は、×。うまみを発見したのは日本人ですね。
約100年前に、池田菊苗という科学者が昆布から「グルタミン酸」の成分を取り出し、「うまみ」と名付けたそうです。
この「うま味」の他に、人間が感じる味には、「甘味」「塩味」「酸味」「辛味」「苦味」があるそうです。

次に、味を感じる仕組みを知るために、目を閉じて鼻をつまんだ状態でグミの味をあてる実験をしました。
目と鼻を閉じて、真剣に味見中…。どうかな?わかったかな??
実は、目と鼻がきかない状態だと、味の区別は、ほとんどできないそうです。
参加者のみなさんも、当てるのに苦労していましたね。

今度は、目の前に1~5の番号がついたコップがやってきました。
この中身は、「だし」です。
1~5はそれぞれ、違うものから取っただしです。
選択肢は、「かつお」、「かつお+昆布」、「昆布」、「さばいわし」、「にぼし」の5つです。
この5種類のだしを、色やにおい、味で判断をして、正しく組み合わせるのです。

真剣な表情で、においをかいでいます。
どれどれ、どんなにおいがするのでしょう?

一つひとつ考えた結果を、ワークシートに記入をしていきます。

「だし」そのものは、あまりおいしいものではないので、あまり食が進みません。
しかし、少し塩を加えたり、味噌を加えると驚くほどおいしくなります!!
「オエー!」と言っていた人が、塩を加えたものを味見して「おいしい!」と、まるで逆の反応をしていたり、グループの中では興味深い光景が展開されていました(笑)。
味見の末に、何から取っただしか結論を出しました。

最後に、木下先生から1~5のだしの「素」が何か、正解が発表がされました。「こんぶ」や「煮干し」は正解した人が多かったですね。
また、自分が一番おいしいと感じるだしを発表し合いました。
これは、途中で追加された7番のだし、と答えた人が多かったのですが、実はこの7番は「化学調味料」、いわゆる粉末状の「だしの素」で作られたものでした。
私たちがもっとも慣れ親しみおいしいと感じる味は、化学調味料だったんですね。
すこし考えさせられる結末でした。

そして、木下先生のアシスタント役として講座を支えてくださった食物学科1年生のボーイ&ガールズ(木下先生が講義中こう紹介していたのです。)です。

見えないところで準備や片づけを担当してくださいました。お陰さまでスムーズに講座を進めることができました。どうもありがとうございました!

参加者の方たちは、講座の後は講座に関するアンケートの記入をします。講座をより良いものにするために、毎回記入していただいています。
アンケートの記入の後は、参加者同士のメッセージの記入の時間です。
「講座のしおり」には、毎回の講座の後、お互いにメッセージをかき合うページが用意されています。その日一緒に過ごしたパートナーや同じグループのメンバーにお願いして、書いてもらいます。

毎回、時間が足りなくなるくらいにみなさん熱心にメッセージをかき合っています。
後から読み返すと、いい思い出になりますね。

第4回もとても楽しくて驚きと発見がいっぱいの講座でしたね。
お忙しい中、講師を担当してくださった木下先生、どうもありがとうございました。(夜中の3時過ぎまで煮干しの頭とはらわたを取ってだしの準備をしてくださったそうです!)


今回は、最終回の講座なので、講座終了後に閉講式が行われました。
閉講式では、学長先生からのビデオメッセージや実行委員長のあいさつなどが行われました。
ハイライトは、何といっても修了証書の授与でしょう。

はぴねすのメンバーが手作りした修了証書です。
この修了証書を、1年間講座に参加してくださった受講生の方、一人ひとりに手渡しました。

楽しい講座が終わってしまうことで、涙ぐんでいる受講生の方もいらっしゃいました。また、最後だからとお手紙を書いてきてくださった方もいらっしゃいました。そんな受講生の姿を見て、はぴねすのメンバーも自分たちがやってきたことの意味とその大きさを改めて感じていたと思います。

受講生の皆さん、また保護者の皆さんからも「来年も参加したい」「ぜひ続けてほしい」と沢山の声をいただきました。始めたばかりの小さな活動ですが、みなさんに喜んでいただき支援していただけることをとてもうれしく思います。来年もまたお会いできるよう、一層頑張りたいと思います。

また、このような活動ができたのも、支えてくださった多くの方がたのおかげです。
この活動に関わってくださったすべての方に、心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました。

・・・終わると見せかけて・・・
この1年間の講座を振り返る活動報告会を2012年3月3日に実施する予定です。
詳細は決まり次第、ブログやホームページ等でお伝えいたします。お楽しみに~。




2011年11月5日土曜日

全国クラブチームサッカー選手権大会出場


本学コミュニティ福祉学科の外岡君が
全国クラブチームサッカー選手権に出場しました.

静岡予選,東海予選を勝ち上がっての快挙です.
サッカー王国静岡からの出場はすごい事です.

残念ながら,結果は地元のチームに当たり1回戦でしたが・・・.

「ボールを持っていないプレーヤーの動きの質が違うんですよね」
とは,外岡君のコメント.

この全国大会を経験できた事は
彼にとって大きなプラスになったようです.

全国大会の結果は残念でしたが,今後につながる大きな1歩になったようです.

彼らの活躍は新聞でも扱われています(記事は全国大会を決めたときのスポーツニッポン).

みんなそれぞれの可能性に向けて頑張っていますね.

2011年10月30日日曜日

第3回 はぴねす☆EIWAカレッジ開催 (パート2) 

ニャンコ先生です。
先日行われた第3回はぴねす☆EIWAカレッジの様子を2回に分けてお伝えしています。
本日はパート2、第2部の写真撮影の様子をお伝えします。

第2部の写真撮影を担当してくださるのは、二人目の講師、大野仁志さんです!
大野さんは、静岡市内でカメラ屋さんを経営しているカメラ屋さんです。カメラの楽しさや面白さを伝えるとっても楽しいワークショップを開催したりしているんですよ


大野さんにポラロイドカメラの使い方を教えてもらいます。
初めてポラロイドカメラに触った人も多かったのではないでしょうか。ドキドキしながらシャッターを押します。

このカメラを使って、お互いの写真を撮り合います。
モデルになってほしい人にお願いし、まずは握手でごあいさつ。(握手をした距離がちょうどピントがあう90㎝くらいだそうです。)次に、思い思いのポーズを決めて撮影スタート!


一人10枚のフィルムを使って、いろんな人の笑顔を撮影しました。
撮るほうも、撮られるほうも、どちらもとっても楽しそうですね。
そうそう。いい写真を撮るコツは「撮る人が笑顔でいること」なんですって!
みんな、ちゃ~んと実践してましたね♪

撮影がひと段落したら、今度は出てきた写真の余白に、その人の名前を書き込みます。
そして、その写真を第1部で描いた大きな絵の余白の部分に貼っていきます。
なんと、絵と写真のコラボレーション!
どちらも四角、どちらも笑顔、これが共通点です。


沢山の笑顔があふれている大きな絵が完成しましたね。
完成した絵をバックに、お約束の記念撮影です。

絵も写真も現実のみんなも、笑顔、笑顔のすてきな写真が撮れました。

絵やカメラを通して、たくさんのコミュニケーションがうまれた講座でしたね。

参加された方の感想を、少し紹介させていただきます。
「自分で写真をとったことが一番楽しかったです。」
「沢山の友だちができた。」
「えをかいたりカメラをとってよかったなと思いました。」
「人との表情、笑顔が素晴らしい。」
多くの方が、楽しかったという感想を寄せてくださいました。
また、中には「しょうらいはカメラマンになりたいと思いました」「来年も続けてほしい」なんてうれしい感想もいただきました。
参加してくださったみなさん、どうもありがとうございました。

そして、講師の佐藤さん、大野さん!
お二人のリードで、心から楽しめるステキな講座を開催することができました。どうもありがとうございました。

最後にはぴねす☆のサポーターとスタッフのみなさん、お疲れ様でした!

次回は、11月19日(土)に第4回目の講座(なんと最終回!)を開催します。
「おいしさの秘密 ヒトの味覚と食文化」と題し、食と健康について学びます。
講師は、短大部食物学科の木下ゆり先生です。
次回もお楽しみに!!


2011年10月29日土曜日

第3回はぴねす☆EIWAカレッジを開講しました!


ニャンコ先生です!

10月29日に開催されたはぴねす☆EIWAカレッジの第3回目の講座の様子を、2回に分けてお伝えします。
昨日は、とってもいい天気に恵まれた、さわやかな一日でしたね。きっと参加された方たちの普段の行いがいいからなのでしょう!!

会場となった新館1階のラウンジには、秋の陽が差し込んで、とてもきれいな空間になっていました。

講座当日、はぴねす☆のスタッフたちは、9時30分に集合。会場の準備を始めます。
参加された方が迷わないように、学内に案内板を張ります。
他にも、会場の机を並べたり、必要な物を準備したり、行使の方や、ボランティアの学習サポーターと打ち合わせをしたりと、朝から大忙しです。
しかし、講座も3回目を迎えて、だいぶ手際が良くな
ってきました!

さて、今回の講座のテーマは・・・


そう! 「笑顔をかこう!とろう!!」です。
絵を描いたり、写真を撮ったりしながら、たくさんの人とコミュニケーションをとること、絵や写真の楽しさにふれることが目的の講座です。好きなことが増えると、余暇が充実しますね。余暇が充実すると、生活が楽しくなるし、上手にリフレッシュすることができるので、心も健康になるんですよ。

今回の講座で使う道具はコチラです。

まずは、クレヨン
なんと24色もあるんですよ。
いろんな色を使いたくなりますね。


お次は、絵の具
これらの色を混ぜて、別の色を作ることもできるのです!


最後に、カメラ!!
撮ったら、すぐ写真が出てくるポラロイドカメラです。
今回、講師をお願いした大野さんとフジフィルムさんのご厚意で、なんと10台ものカメラを
お借りすることができました。どうもありがとうございました!


さあ、いよいよ講座の始まりです。
今日の講座は、お二人の方が講師を務めてくださいました。

お一人目は、佐藤浩司郎さん。地元静岡で活動をしている画家さんです。大人や子供に絵を教えたりもしているそうです。とっても優しい口調で、わかりやすく絵の楽しさを伝えてくださいました。
最初に、「先生じゃなくて、トントンって呼んでください。」と自己紹介をされたのが、とても印象的でした。
フレンドリーな人柄にふれて、参加者の方もすぐに馴染んでいました。

トントン(佐藤さん)にルールを教わりながら、大きな模造紙にみんなで絵を描いていきます。

ルールは簡単!
・四角の中に絵を描くこと
・四角をつなげて、どんどん絵を描いていくこと
・誰かとぶつかったらジャンケンすること。負けた人が道をゆずります。

一斉に、描き始めます。
一番始めの四角には、自分の名前を書きました。
続けて、次の四角は、好きな色でぬります。
3つ目の四角は、好きな食べ物です。食べ物はいくつ描いても大丈夫。
好きな動物、自分の家族、好きな友達・・・と続けていきます。

白いスペースを埋めるように、どんどん描き進みます。
絵を描きながら、みんなの好きなことがたくさんわかりました。

途中から、絵の具を使って描く人も登場しました。
どんどん、どんどん、描いていって…


みんなの笑顔があふれる沢山の絵がかけました!!一生懸命、描いて疲れちゃいましたね。

ここで絵を中心とした第一部は終了し、10分間の休憩をとりました。
続きの様子は、パート2でお伝えします。

2011年10月14日金曜日

「東日本大震災」ランチセミナーに行こう!



ボランティアセンターがランチセミナーを企画してくれました.

「東日本大震災:被災地で,私たちが見たこと.感じたこと.」

被災地に足を運んでくれた学生諸君が,現場で感じたことを私たちに伝えてくれます.

10月19日(水)から10月21日(金)の3日間連続イベントで,時間は12:10のお昼休みです.

皆さん,参加してみませんか?


さて,被災者の人達の心は時間経過と共に変化していきます.

一般的に言われているのは,
茫然自失期(英雄期),ハネムーン期,幻滅期の3ステージです.

茫然自失期(英雄期)
茫然自失に陥るが指導力を発揮する人がいる期間で,数時間から数日の間のことです.東日本大震災の時も地元で,リーダーシップを発揮してくれた方のお陰で避難所生活の素地を作ることが出来ました.

ハネムーン期
独特の連帯感や共同意識が高まる時期のことです.新聞などでも再会を喜び合い抱き合う人達の写真が多く扱われました.

幻滅期
そして,復旧に入り格差が浮き彫りになる時期です.この時に人は自らと他者の境遇を比較します.そして現実的な格差も体験してしまいます.


1ヶ月経過したあたりから,被災地の方々は,いわゆる復興「幻滅期」に入っています.

お勉強みたいでごめんなさい.でも,この時期から時間経過と共に格差が浮き彫りになりますし,マスコミ報道なども少なくなっていきます.「この時期が大変なんですよ」って,お伝えしたかったのです.ものすごく復興が進んでいく地域の人もいれば,遅々として進まない地域の人達もいるのです.被災地の方々は,背負った災害体験と同時に,復興の地域格差を感じている時期にさしかかっています.

この時期に私たちに何が出来るでしょうか.「忘れない」ことです.「僕たちはいつも見つめている」というメッセージを発進し続けることです.

ぜひ足を運んでみませんか.私たちに出来ることは「忘れない」ことです.

そして,出来ることをやってみませんか!

2011年9月24日土曜日

はぴねす☆EIWAカレッジ 第2回 やる気スイッチをさがそう 開催

ニャンコ先生です!

夏休みも終わり、静岡英和学院大学は今日から後期の授業が始まりました。
そんな大学の片隅で、ハーバード白熱教室をしのぐ勢いでおもしろい授業が繰り広げられていました。
そう。それは、はぴねす☆EIWAカレッジ第2回「やる気スイッチをさがそう」です。
今日は、その講座の様子をじっくりお伝えします!

講座を担当してくださったのは、人間社会学科の日比優子先生です。
日比先生は、今年新しくできた「学際的こころの研究センター」のセンター員でもあります。
専門の心理学の中から、今回は「学習心理学」という分野を題材にとりあげ、わかりやすく説明をしてくださいました。

こちらが日比先生です。↓
一緒に写っているのは、日比先生のゼミ生のみなさんです。心理学を専攻しているので、講座のサポートに駆けつけてくれました。おそろいの白衣がきまってますね!



いよいよ講座の始まりです。
まずはじめに、心理学とはどんな学問なのかを様々な例を用いて教えてくれました。
みんな同じものを見ていても、実は違う見え方をしていることを経験をしながら理解しました。

そして、本題です。
ここから、やる気スイッチを入れるための方法を考えます。

どうしたらやる気がでるのでしょう?
これには条件反射を利用するといいそうです。

参加者のみなさんも、熱心にきいています。
条件反射って、梅干しの写真を見ると、実物がなくても唾液がわいてくる、というアレです。

この仕組みを応用して、いやなことをする時に楽しいことも同時にすると、何度か繰り返すうちにやる気がアップするそうです。
そこで、各自、自分があまりやりたくないことをあげ、同時にできる好きなことを考えました。
例えば、お掃除は嫌いだけど、音楽を聴くのは好きだから音楽を聴きながら掃除をする、というように。

一人ひとり、じっくり考える時間をとりました。
ちょっと、難しくても、たくさんの学生や先生が間をまわってサポートします。


わからないときは、いつでも声をかけてくださいね。



自分の考えが記入できたら(書くことが難しい人は、サポーターが代わりに記入します。)、今度はみんなの前で自分の意見を発表します。

マイクをもって、発表です!



どなたも、しっかりと自分の意見を発表出来ましたね。素晴らしいです!

日比先生も、ほめていましたね。

他にも、いいことをしたらご褒美をあげることが大事で、罰を与えることは、その場限りであまり効果がないということも学びました。

自分を例にとって考えるために、自分が人からされて嬉しかったこと、嫌だったことを思い出して、それぞれの場面での対処方法がご褒美と罰という視点から、良かったのかどうかをグループに別れて考えました。

みなさん、嫌なことをされた時、泣いたり怒鳴ったりするのではなく、ちゃんと「嫌だ」ということを相手に口で伝えることができていましたね。これは、心理学的に見ても、とても効果のある対処方法なのだそうです。



みなさんの対処方法を発表してもらい、それぞれに日比先生がコメントをしていきます。
他の人の発表を聞くことも、「な~るほど。そういう場合はこんな風にすればいいんだな。」と勉強になりました。ニャンコ先生も、「怒ってばっかりじゃダメね。」と反省反省。


最後のやる気スイッチを入れる方法は、簡単なことから始めるという方法でした。

難しいことをやっていると、失敗を繰り返しているうちに「自分はできない」と思い込んで、簡単なこともできなくなってしまうそうです。

だから、そんな時は、難しいことは一旦やめて、簡単なことから始めてみましょう!

「できるぞ!」という成功体験を繰り返すうちに、だんだんとやる気がでてくるそうです。


ということで、最後の実験です。

次々と画面に映し出されるアイテムをすべて覚えるというものです。



これは、トランプですが、こんな風にアイテムが15個、パッパッと出ては消えてしまいます。

15個のアイテムを全部覚えられた人は、奇跡的に一人いましたが、サポーターも参加者も、もちろんニャンコ先生も、全部はおぼえきれません。


では、次はアイテムを3個に減らして、覚えてもらいます。

みなさんの出来がどうだったか、きいてみましょう。




ほ~ら、この通り。全員が3個のアイテムを覚えることができました。

こんな風に、簡単なことから取りかかれば成功するし、成功すると気持ちがいいのでやる気が湧いてくるんですね。


心理学は難しいと思っていた人が多かったかもしれませんが、実はこんな風に日常生活の中で使える、身近な学問だったんですね。

講座の最後には、今日の講座のアンケートを実施しました。

講座の内容が理解できたか、進め方がちょうどよかったか、感想などを記入してもらいました。このアンケートはこれからの講座の参考にさせていただきます。



今回、初めて参加した1年生のサポーターの学生さん二人も、とてもいい表情で活動されていました。障害のある人との関わりは初めてのようでしたが、違うところよりも同じところのほうが、ずっと多いことに気づいてくれていました。そこが大切ですよね!



締めは、恒例の集合写真です。


この写真は、後日新聞と一緒に、参加者のみなさんにお届けしています。もう少し待っていてくださいね~。そうそう、今回は、京都からの見学者もいらしていたんですよ。はぴねす☆EIWAカレッジをインターネットを通して知り、関心を持ってくださったそうです。うれしいことですね~。

今回は、2時間におよぶ長い講座で、参加された方々はきっとお疲れになったことと思います。2回目も参加してくださってありがとうございました。とても楽しく充実した時間でしたね。みなさんの熱心な姿にスタッフも目頭が熱くなったとか…ならなかったとか。

そして、講座を担当してくださった日比先生、サポートの日比ゼミの学生さん、どうもありがとうございました。

学習サポーターのみなさん、今回も適切にサポートをしてくださってありがとうございました。

企画・運営のはぴねす☆のみなさん、準備時間の少ない中、よく頑張ってくれましたね。本当にお疲れ様でした。


実は、今回の講座で心理学を学んだのは、参加者だけでなく学生もだったのではないでしょうか。「ふむふむ」とうなずいて講義を聞いている学生の姿を見て、はぴねす☆EIWAカレッジが「障害のある方のための講座」ではなく、「障害のある人もない人も一緒に学ぶための講座」になっていけるといいなあと思ったニャンコ先生がお送りしました。

★おまけ★


前回のダンスに参加してくださった参加者の方が、お手紙を書いて持ってきてくれました!
うれしかったので、ご本人の許可を得てアップさせていただきます。



写真をお願いしたところ、「はぴねす☆のみんなと撮りたい」といってくださったので、はぴねす☆のみなさんとお手紙をくれたSさんです。

今日学んだばかりの心理学に基づいて考えると、はぴねす☆のスタッフは、ご褒美をもらったので、もっともっと頑張ると思いますヨ。これからに期待してくださいね!