8月上旬のテスト期間を終えて、8月7日から大学は夏休みに入りました!みなさんは、夏休みをいかがお過ごしですか?
こんな夏の暑い時期ですが、社会福祉士や保育士、幼稚園教諭の資格取得を目指す学生たちは、保育所や福祉施設、相談機関などで、毎日実習に励んでいます。今日は、実習中の学生のところへ巡回指導に行ってきましたので、その様子をご紹介します。(ニャンコ先生は、夏休みの間ずっと遊んだりアイスを食べているわけではないのですよ!)
さて、今日訪問した実習先は、藤枝市社会福祉協議会です。社会福祉士の実習をこちらでさせていただいています。社会福祉協議会は、地域福祉の推進を目的とする団体で、総合的な相談事業、ボランティアセンターを拠点としたボランティア活動の推進、地域のネットワーク作り、住民や当事者の組織化、福祉教育などなと、地域の福祉に関する幅広い事業を行っています。
藤枝市社会福祉協議会が入っているのは、岡部にある藤枝市福祉センター「きすみれ」。とても立派で、きれいな建物ですね。残念ながら、時間がなくてあまり建物の内部を見ることはできませんでしたが、社会福祉協議会のほかにも、地域子育て支援センターや生きがいデイサービスセンターが併設されているそうです。
巡回指導とは、実習の途中で大学の教員が実習先を訪問して、実習先の実習担当者、実習生の三者で実習の振り返りを行い、より良い実習、より深い学びとなるように学生への指導・助言や実習先との調整を行うことをいいます。
実習は学生にとって、はじめて職業人として現場に接する経験です。どんなに沢山ボランティアを経験していたとしても、ボランティアはやはりお客さんの立場ですから、実習とは性質が異なります。そのため、学生の緊張も強く、実習前にどんなに準備をしたとしても不安は尽きません。ニャンコ先生も、実習巡回の時はいつも、学生に会って顔を見るまでは、実習先で萎縮していないだろうか、実力を発揮できているだろうかとドキドキしっぱなしです。そして、学生の顔を見るとその表情で、どんな実習をしているかその様子をうかがうことができます。
さて、今日の実習生はどうでしょう?
はい、この表情なら経験のない皆さんにもきっとおわかりいただけると思います。
とっても充実した毎日で、学びの多い実習をしているとのことでした。ニャンコ先生も、生き生きとした彼女の様子をみて、とてもホッとしました。いい刺激を沢山受けているようです!
彼女の手前に広がった書類は「実習記録」、そして実習の必須アイテム、メモ帳です。実習中は、学びの連続、教わったこと、疑問に思ったことは、即その場でメモを取ります。(ただし、利用者さんの目の前でメモを取ることはNGです。自分が利用者の立場だったら、チェックされているみたいで嫌ですよね。)そして、実習を終え帰宅したら、夜はメモを参考にしながら、一日の実習を振り返って、実習記録にまとめます。その日の実習内容と実習を通して自分が考えたこと・気づいたことを記入します。この実習記録は毎朝、実習先に提出し、担当者から記録の内容について指導を受けます。
実習とは、ただ現場で過ごすことだけを意味するのではなく、毎日の実習記録の作成も含めて実習なんですね。
今回の実習先を訪問するにあたって、とても楽しみにしていることがありました。実は、卒業生がこちらの社会福祉協議会に勤めているのです!「ひょっとして会えるかも?」とワクワクしながら、社会福祉協議会の門をくぐると、「こんにちは!」と大きな声。
誰よりも早く、誰よりも大きな声で、声を掛けてくれたのは、なんと今年3月に卒業したばかりの卒業生でした。職員の方のご好意で、少しお話をする時間をいただけたのですが、彼の表情や話から、仕事の厳しさに直面し戸惑いながらも、念願の社会福祉協議会に就職し、希望する仕事ができている喜びが伝わってきました。つかの間の再会でしたが、たくましさを増した卒業生の姿に少し感激してしまいました。
今回、彼が担当した事業に実習生が参加させてもらったり、指導を受ける場面もあったそうです。英和の実習生と卒業生の職員、二人並んで写真を撮らせていただきました。先輩も後輩も、どちらも頑張ってくださいね。英和から出た芽が、大きく大きく育ってくれることを期待しています!
そして、こんな風に育っていけるのも、忙しい中、通常の業務にプラスして実習を受け入れてくださっている実習先があってこそ。多少の無理をしてでも、専門職の育成のためと熱心に指導をしてくださる現場の職員のみなさんのお陰です。いつも本当にありがとうございます!
実習生や卒業生の姿を見て、対人援助の専門職は、やはり大学の学びだけで完成されるものではなく、現場に触れて、その中で成長していくものなんだと現場の力をあらためて感じた今回の実習巡回でした。
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