ニャンコ先生です。
先日は社会福祉士を目指す4年生の話題をお届けしましたが、今日は同じく社会福祉士を目指す2年生のお話です。
英和では、3年生の夏休みに福祉施設で実習(24日間)を行います。多くの方が24日間の実習と聞いて恐れおののくですが、「相談援助実習指導」という授業を通して、2年生後期から1年間をかけて実習に向けた準備をしていくので心配にはおよびません。
現在、2年生は、自分の望む実習先で実習を行うために、自分の興味のある分野は何か、どんな施設があるのか、そこでどんな実習ができるのかといった情報を集め、担当の教員と面接を重ねながら、自分の希望する実習先を絞り込んでいく作業をしています。しかし、教科書で得られる知識は限られています。実際の現場を体験しなければ!!ということで、授業の一貫として施設見学を位置づけています。
今回は、11月20日(土)に実施した「静岡医療福祉センター成人部」の見学の様子を紹介したいと思います。
静岡医療福祉センター成人部は、身体に障害を持った方を対象に、日中は生活リハビリのための様々な訓練を実施し、夜間は食事の提供や入浴・排泄棟の必要な介助を支援する施設で、約70名の方が利用をしています。法律上の区分でいうと、障害者支援施設といいます。
この日、参加した学生は14名、引率は障害者福祉がご専門の白山先生でした。施設の説明を担当される職員の方が紹介され、約1時間をかけて施設の概要、サービスの種類と内容、職員の仕事についてお話をしていただきました。実際に利用者の方と毎日接している職員の方の生の声は、非常に説得力があり、学生の皆さんも一言一句聞き逃さないようにと真剣にメモを取る手を動かしていました。
説明の後は、実際に施設の中を歩いて、一つひとつのお部屋を見学をさせていただきました。
こちらはリハビリ等を行う機能訓練室です。利用者の方が描かれた絵画や作品がところ狭しと飾ってありました。
また、本格的な設備が導入された陶芸室では、受障後一度も車いすから立ち上がらなかった利用者の方が、作品制作の過程で作品の出来を確認するために自ら立ち上がったというエピソードを交えて作業の持つ意味をお話ししてくださいました。
実際に現場に触れることで、沢山の疑問が学生の中に生まれたようです。最後に、学生からの質問に答えていただき、この日の見学は終了となりました。
生活の場である施設に、学生とはいえ、他人が足を踏み入れることはそう簡単にできることではありません。施設に暮らす利用者の方、職員の方の理解とご厚意があって初めて実現することです。その奥には、福祉を支える人材を育てたいという、共通の思いがあるのだと思います。私たち教員はその意味を学生の皆さんにしっかりと伝え、この先の実習へとみちびいていかなければいけませんね。
そして、お忙しい中、対応してくださった施設の皆さま、どうもありがとうございました。
おまけ:こちらの施設で職員として働いている卒業生が、ゲスト出演してくれました。ちょうど勤務日だったので、お願いをして2年生の前で少しお話していただきました。
就職して半年が過ぎ、大変だけれども毎日が新しい発見の連続と語っていたのがとても印象的でした。
立派に働いている先輩を見ると、励みになりますね!
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