2012年3月6日火曜日

はぴねす☆EIWAカレッジ 2011年度活動報告会 開催!

ニャンコ先生です。

先日、速報でお伝えした「はぴねす☆EIWAカレッジ2011年度活動報告会」を、今日はじっくり内容を紹介しながらお伝えしたいと思います。

コミュニティ福祉学科では、本年度から地域で暮らす障害のある方を対象に、大学で学ぶことで豊かな生活が実現できるように支援する講座「はぴねす☆EIWAカレッジ」をスタートさせました。
企画は学科の教員が担当し、実際の運営は有志の学生による実行委員会「はぴねす☆」が行っています。はぴねす☆のスタッフは、コミュニティ福祉学科の3,4年生が中心でしたが、徐々にその輪が広がり、1年生や他学科の学生もスタッフに加わってくれるようになりました!

今回の活動報告会では、新メンバーも役割を担って頑張ってくれました。

こちらは新館入り口で、参加者を出迎えるスタッフ。早くいらっしゃる参加者の方もいるので、会が始まる1時間前からスタンバイしています。

こちらは、バス停組。
お一人でいらっしゃる参加者もいるので、大学前のバス停でスタッフが立って案内をしています。バスから、この顔とスタッフポロシャツが見えたら降りてくださいね~。
まだ寒いこの季節、案内係のみなさん、大変でしたね。お疲れさまでした。

さて、会場に戻りましょう。
今回の活動報告会の目的は、カッコよく言うと「1年間の活動の成果と課題を共有する」ことです。
つまり、1年間の講座を振り返って、何がどう良かったのか、来年度はどんな講座にしたいかと、みんなで話し合う会、ということです。

まずは、緊張をほぐして話し合いができる土壌をつくるために、アイスブレイクを行います。
1年生の新メンバーと3年生のベテランスタッフがペアになって、アイスブレイクの進行を担当しました。
1年生のドキドキが伝わってくるようです!
先輩にフォローしてもらいながら、なんとか無事役割を果たしました。こうやって経験を積んで苦手なことも克服していきましょうね。
さて、アイスブレイクの内容は、大きな紙に好きなひらがなを一文字書いて、他の人が持っている文字と組み合わせて言葉をつくる、というものでした。「二文字の言葉をつくってください!」と司会が声をかけると、みんな一斉に動き出して、紙を見せあって言葉ができないか考えます。ゲームの中に、協力し合う要素があるので、必ず誰かと話し合う場面が生まれます。

コチラ↑のペアは、「し」と「ま」で「島」という言葉ができました!
このようなゲームを通して、参加者同士が会話をし、身体を動かして、和やかな雰囲気が生まれました。

次は、いよいよ昨年度行った4回の講座の内容を振り返っていきます。
学科ブログでもお伝えしていますが、2011年度は「暮らしを豊かに~こころとからだの健康づくり~」をテーマに、①レッツダンス!、②やる気スイッチを探そう!③笑顔をかこう!とろう!、④「おいしさ」の秘密~ヒトの味覚と食文化、の4回の講座を行いました。

それぞれの講座についてスタッフがスライドを使って、勉強した内容や講座の様子を紹介していきました。発表を担当したスタッフは、報告会直前までニャンコ先生にダメ出しをもらいながら、眠い目をこすりながら発表の準備をしてくれました。その甲斐あって、とてもいい内容の発表だったと思います。

発表を聴いた後は講座ごとに、わかったことや良かったこと、担当の先生についてのアンケートを記入します。参加者自身が、講座を評価することは、とても大切なことですね。4回の講座のアンケートを記入したら、その結果を踏まえて、自分自身にとって一番よかった講座は何だったのかを考え、1位を決めます。
よ~く考えて、自分にとって最も良かった講座に手をあげます。スタッフの予想では、身体を動かすダンスや、写真の講座が圧倒的に評価が高いと思っていたのですが、結果は意外なものでした。4つの講座それぞれに票がバラける結果となりました。

ここまでで第1部が終了です。
次は、休憩をはさんで第2部、グループでの話し会いとなります。

休憩の様子を、少し紹介しましょう。

休憩スペースには、第3回講座「笑顔をかこう!とろう!」で作成した作品を展示しました。初めて参加してくださった方も、興味深そうに見てくださいました。(一緒にやると、もっとおもしろいですよ~~。)
作業所で作ったクッキーと飲み物で、喉をうるおし、ホッと一息の時間を持ちました。

さあ、休憩の後は第2部です。第2部はグループワークが中心になります。
同じ講座を1位に選んだ人どうしで集まって、その講座の「何がどう良かったのか」について話し会います。
話し合いの時間は30分。一人ひとり意見をいい、その意見を書記係がどんどん付箋に書いて模造紙に張り付けていきます。意見が出尽くしたら、今度は付箋を見ながら、似た者同士をまとめてカテゴリー化します。カテゴリーにはタイトルをつけ、カテゴリー同士の関係性についても記入します。すると、何が良かったのか整理された状態で図になるという訳です。(この手法はKJ法といって、相談援助演習の授業などでよく使われる手法なのです。)

どのグループも沢山意見が出ているようで、30分では足りないくらいでした。
しかし、ちゃんと意見をまとめて発表してくださいました。

発表の一番目は、レッツダンスを選んだグループでした。参加者自身がマイクをもって話し合いの結果を発表してくれました。
レッツダンスの良かったことは、「人と一緒に行動したことが楽しかった」「身体を動かすことが好きなので良かった」「またやりたい気持ちになった」「新聞に紹介され、沢山の人に知ってもらえたことが良かった」という意見が出ました。そのほかに、来年度に向けての要望も発表してくださいました。

2番目は「やる気スイッチをさがそう!」のグループです。

心理学という少し難しい内容の講座でしたが、参加された方からは、「やる気が出る方法を学べた」「心理が役立つことがわかった」「勉強になった」など、「生活が楽しくなる方法が学べてよかった」という意見や、「グループワークで話し合えたことが良かった」という意見が出されました。それから、「先生が優しくて美人で良かった」という意見もありましたよ。

3番目は「笑顔をかこう!とろう!」のグループの発表です。

「笑顔をかこう(絵)」では、「初めて大きな紙に絵を描く経験ができて良かった」、「一人ひとりの絵が一つの大きな作品になったのが良かった」、「雰囲気が良くて集中できた」という意見がありました。また、「笑顔をとろう(写真)」では、「ポラロイドカメラを初めて使った」「撮った写真をすぐ見られるのが良かった」「写真を通して話しかけられるのが良かった」「写真を通して仲間ができるのが良かった」とのことでした。。
講座を通して、「絵の場面は集中して、写真は動いてとメリハリがったことが良かった」、「大きな紙や絵の具、ポラロイドカメラなどの新しい道具を知ったこと」、「道具を通してコミュニケーションが生まれたこと」、「その結果として笑顔が生まれたことが良かった」という、とてもいいまとめをしてくれました。

最後のグループは「おいしさの秘密~ヒトの味覚と食文化」のグループです。

こちらのグループでは、「インタビューゲームで沢山の友達の意見を聞けた」「グミの実験が面白かった」「うま味を発見したのが日本人だと初めて知った」「出汁の種類と味についてわかった」などの意見がでました。どの意見も最終的には、「新発見」につながり、それがとても良かったとのことでした。

4つのグループの発表のあと、レッツダンスを担当して下った鍋谷先生が会場にいらしてくださったので講評をいただきました。

鍋谷先生からは、二つのお話がありました。
鍋谷先生が講座の中で伝えたかったことの一つは、「学ぶことは新しい事を発見することであり、とても楽しい事である」ということだったそうです。これについては、グループ発表の中で、みなさん自身の言葉で発見の喜びが語られていました。参加者の方が、ちゃんと理解していることは素晴らしい事です。
そして二つめは、「大学で学ぶということは、みんなで学ぶということ」です。勉強は一人でやっていると辛かったり、発見が限られます。しかし、みんなで協力し合って学ぶことこそが、大学で学ぶ意義であり、学びをより豊かにしてくれるのです。この2点目についても、みなさんはちゃんと実践されていて、素晴らしいと思います、とおほめの言葉をいただきました。鍋谷先生、ありがとうございました。

他にも、「やる気スイッチを探そう」をご担当の日比先生から、メッセージをいただいていましたので、みなさんの前で読み上げました。日比先生、ありがとうございました。

3時間にわたる長い報告会でしたが、今年度の成果を実感し、共有することのできるとてもいい会になりました。講座を終える頃には、「来年度もより良い講座をつくっていきたい」と、みんながそんな気持ちになったのではないでしょうか。

参加してくださったみなさん、講座担当の先生方、ご協力いただいた方々、はぴねす☆のみなさん、どうもありがとうございました!


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